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第2637話 闇の悟り

リシテアール宮殿・・・


「はあ・・・

あなたなら、自力でそこまでいってもおかしくはないと思っていたけど・・・

つくづく勉強オタクだね・・・」


ジョルジュが言う。


「あなたに言われるとはね。」


初代様は、飼い猫を思わせる表情で笑った。


「確かに、人間が成熟しない状況でこの記述はヤバいな。

神々とカーバイン王国が隠していたのも納得だ。」


アルナスは、あごに手を当てて考える。


「さて・・・

ハルカ神。

かつて・・・

地球で、「少子化」が進んでいたことがある。

あなたは、その答えをご存じか?」


「ええ。」


ハルカ神が無表情になる。


「多くの民が、「超魔王」化したのでしょう。

しかしながら・・・

当時は今ほど進化していなかったので、私のような破壊こそしなかった。

が・・・

いかんせん、数が多すぎた。」


「はい。

未熟な身で・・・

というのもありますが・・・

それ以上に、闇の悟りを拓いてしまった人々は、既存の価値観を否定し始め・・・

旧来の価値観と闇の悟りとで、バランスがとれなくなりました。」


私はハルカ神に説明する。


「皮肉ですね。

「力がなかった」ゆえに、災いを受けなかったのは。」


ハルカ神は、苦笑した。


「だからこそです。

「そうではない」と伝える必要があります。」


すると、ハルカ神はニヤリと笑う。


「神々といい・・・

あなたがたといい・・・

「闇に堕ちた」者にやらせますか?

いいでしょう。

どこまでできるかはわかりませんが。」


これこそが根幹?

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