第2635話 次の主役は・・・
「天帝破壊神斬ッ!」
完全武装の聖皇帝、いや・・・
創造神帝の最後の斬撃が、邪悪な巨竜と化した破壊神王・破壊神帝を貫いた。
「このときをもって、しはらく平穏な時代が続くのだ。
だが・・・
よもや、こうしてまた・・・
いや、それを上回る戦乱が始った。
もはや、秘匿しきれぬのだ。
この記録も技術も。」
リヒャルト陛下は、語った。
「そこへいくと我々は・・・
慎重ですかね?」
「さてどうだろうか?
あのハルカ神はどうだった?
彼女は・・・
自身の不幸を晴らすため・・・
かつては、宇宙と心中しようとさえ考えたではないか。
神々がいるから・・・
人々がいるから・・・
生物がいるから悲劇は消えぬと・・・」
私のすっとぼけな返答に、リヒャルト陛下は返した。
「とはいえ・・・
ミリアム陛下。
あなたは・・・
誰もが絶望する状況でも・・・
そんな事実を突きつけられても、決して折れなかった。
「この世は、ただ一人の綺麗ごとを言わなくなれば滅びる。
なぜなら、全ての進化・進歩はそこからである。
だから、自分は綺麗ごとを言う女王であり続ける。」そう言われたのだ。」
そんな・・・
「これをあなたにお渡ししよう。」
彼は、記録装置を私に手渡した。
「これからの宇宙の・・・
少なくとも人類側の主役は・・・
キティルハルムの民だ。」
カーバイン王国は、永きにわたって、「律する者」だったのだ。
しかし・・・
とんでもないものを受け取ってしまったな・・・
カーバイン王国は、ヤマト2199におけるイスカンダル的な立場です。




