第2632話 カーバイン王国建国戦争3
「こ・・・
これは・・・」
マザー・セレメントスは、立体画像を出した。
セレスティーン宮の周囲を、稲荷神や兎神の軍勢が取り囲んでいた。
「地球からの援軍だ。
彼らは、今の機を逃すまいと、ここへきたようだ。」
聖戦士のリーダーが言う。
「特に、兎神は・・・
オオクニヌシの眷属・・・
「神」を敵に回しているのだ!」
「う・・・
うるさい!」
闇の波動を撃ってくるマザー・セレメントス。
だが・・・
騎士は、左手で受け止める。
「天帝浄化光!」
そのまま、掌底を突きこむ!
「ぐ・・・
ぐぎゃああああああああああッ!
セ・・・
聖皇帝ッ!
よもや・・・
あなたたちはッ!」
剣を構える「聖皇帝」。
「そう・・・
備えなければならないッ!」
彼の背に翼が開く。
剣に、輝く神波動をまとわせ、飛ぶ!
「天帝魔消斬!」
急降下して、剣とマザー・セレメントスの結界がぶつかる!
ズギャアアアアアアアアアアアアアアアアンッ!
聖皇帝の剣が、マザー・セレメントスを両断した。
「覚えておきなさい・・・
私は・・・
いつの日か・・・
あなたたちとまた戦うでしょう・・・」
そこで、「フンッ!」と鼻を鳴らした少女騎士がいた。
「無理ですね。
その時には・・・
「私たち」は宇宙に干渉できませんから。」
「なぜですか・・・
妖精騎士よ・・・」
今わの際に尋ねるマザー・セレメントス。
「あなたの感じたことが真実ならば・・・
我々は、当分おおっぴらに行動できなくなります。」
「それって・・・
まさか・・・」
ナキが、私を見る。
「そういうことね。」
どういうことか・・・




