第2631話 カーバイン王国建国戦争2
「はあああああああああああッ!」
剣士の少女が、炎をまとった。
「鳳凰突撃衝!」
全身で突っ込んだ一撃が、隔壁を破壊した。
「無礼ですね・・・
これが、聖戦士ですか・・・」
電子音声が響いた。
「マザー・セレメントス・・・
なぜに、新人類の芽を摘む真似をした!?」
高貴な騎士・・・
「聖皇帝」は、剣を向けて問う。
「それは・・・
このままいくと・・・
人類全体が、「神」へと進化するからです。
危険すぎます。」
「それが運命なら・・・
受け入れて、進化するべきだ!」
マザー・セレメントスは、雷撃を降らせてきた。
が・・・
「竜王雷光膜ッ!」
竜の鎧をまとった騎士が、結界を張って防ぐ。
「電撃なら・・・
アースしてしまえばいい!」
「おのれッ!」
マザー・セレメントスは、ミサイルを撃ってくる。
「おっと!」
白衣をまとった科学者のような騎士が、印を結ぶ。
「返品しますよ?」
「おおっ!?」
全弾返されて、被弾するマザー・セレメントス。
「プログラムを変えたか!?」
「クーリングオフってやつです。」
「おおう・・・
まさか・・・
聖戦士って・・・」
ナキは、食い入るように観ながらリヒャルト陛下を見る。
「察しが良いな。」
リヒャルト陛下は、ニヤリと笑う。
わかった方もおられるかと・・・




