第2631話 カーバイン王国建国戦争
この日・・・
人類を完全支配していた、セレメントスに対し・・・
神波動物理学をモノにした「新人類」の軍が攻め込んだ。
セレスティーン宮・・・
「奴らを行かせるな!
死守だ!」
セレメントスでは、中央電算機マザー・セレメントスが、最適とされる遺伝子の組み立てで、政治家・軍人・民間人全てを「つくって」いたのだ。
指揮官はそうして「つくられた」優秀な戦士だった。
だが・・・
「撃てぇッ!」
旧人類兵の実弾マシンガンと、ビームマシンガンが火を噴いた。
しかし・・・
銃を構えた新人類の戦士が、左手を前方に向ける。
「な・・・
なんだと!?」
新人類指揮官の手が輝き、光の壁を形成。
銃弾を全て無効化した。
「何としてでも、マザー・セレメントスのもとまで、「聖戦士」を向かわせるのだ!
この程度の部隊・・・
我らでどうとでもなる!
しかし・・・
あの「魔物」は「聖戦士」でなければ倒せんのだ!」
旧人類指揮官は、むっとなるが・・・
新人類側は、「防御小隊」と「攻撃小隊」に分かれる。
「「「マザー・セレメントス!!!
マザー・セレメントス!!!」」」
新人類攻撃兵の少女は、あきれ返る。
「「神」扱いね・・・」
「ああ。
彼らにとっては事実上の「親」なんだよ!」
撃ち合いが続き・・・
その隙間から、12人の騎士が飛び出した。
「いかんッ!」
旧人類指揮官が叫んだ。
やがて、高貴な感じの鎧をまとった騎士の少年が、剣を上段に構える。
そのまま、床を蹴って「跳ぶ」。
「天帝魔消斬ッ!」
敵兵を斬り伏せ、彼らは進む。
「くッ!」
旧人類指揮官は、歯噛みする。
「おっと・・・
あなたがたの相手は、我々だ。」
新人類指揮官は、ニヤリと笑う。
「にゃ~・・・」
ナキは、一連の映像に目を白黒させていた。
「まるで、人間と亜神の戦闘にゃ・・・」
やがて、次の場面に移る・・・
このセレメントスという国家は、あるマンガが元ネタです。




