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第2630話 同族に攻撃的な者は排除されてきた

「・・・ということは・・・

人間って・・・

外敵が少なくなったことで、「社会」の方が重要になり・・・

攻撃的な個体は排除されてきたとか?」


ナキが発言した。


「うむ。

ナキ閣下の言われる通りだ。

能力的なものではなく・・・

「そういう」気性の者がな。」


リヒャルト陛下の言葉を聞いて・・・


ナキは・・・


「じゃあ・・・

陛下の前世の時代・・・

少子化が進んでいた原因って・・・

「進化」していた男性に対して女性が「退化」もしくは「停滞」していたともとれるにゃ?」


「そうね。

当時の男性って、理性的な個体が多かったわ。

どっちかというと、おとなしいヤン提督みたいなね。」


「進化を止めるなんてアホにゃ。」


私の返答に、ナキは言う。


リヒャルト陛下は、私たちを図書館のような場所へと導く。


「ここは、宇宙の・・・

あなた方が「神話」と呼ぶ時代の記録の場所だ。」


ああ・・・


王立図書館のような位置付けか。


そうして・・・


リヒャルト陛下の操作で、宇宙戦争の映像が流れる。


巨大な機動兵器テルナハルのようなものが、戦艦のドックから出撃するシーンだ。


「きれいな黄金竜にゃ・・・」


そんなものが、カーバイン王国軍にあったか?


「ま・・・

まさか・・・

この機体は・・・

「神の機体」!?」


「そうだ。

創造と破壊の竜(エイシェントナーガ)黄金竜鳥ゴールディアだ。」


リヒャルト陛下は、うなづいた。

出たーッ!

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