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第2629話 地球の人類進化

かつて・・・


アフリカ大陸とユーラシア大陸に、それぞれ枝分かれした人類が生息していた。


アフリカには、体格のいいクロマニヨン。


ユーラシアには、背は低いが文化的なネアンデルタール。


「意外にゃ・・・

ネアンデルタールのほうが優秀に見えるにゃ。」


ナキが立体映像を見て言う。


「葬儀、祭祀といった儀式をしてもいたらしいわ。

ところが・・・

北上を始めたクロマニヨンに絶滅させられた・・・と言われているわ。」


「「言われている」にゃ?」


そこで、リヒャルト陛下は、解説を始める。


「ところがだ。

ユーラシア大陸を北上。

東へ進むほど・・・

ネアンデルタールの遺伝子が濃くなっている。

混血しつつ、移動したのではとされる。」


「にゃ。」


手をたたくナキ。


「そうか・・・

この図だと、最もネアンデルタールの血が濃いとされる「日本人」・・・

この民族が、わずかながら「神族」と混血したのも納得にゃ。」


稲荷神が有名だが・・・


今も残るとある一族も、一説では「竜神」の血が混ざっているという説があるくらいだ。


「それと・・・

なぜか、日本は攻撃され続けた。

にもかかわらず、時に敵を相手にしなかったり・・・

意に介さなかったり・・・」


「一説では・・・

人間は自らを「家畜化」したとも言われる。

ナキ閣下は、どういうことかわかるか?」


「にゃ~?」


考えるナキ。


「そういえば、ファクトリアのアホが、ネズミで電算機演算コンピュータシミュレーションしたみたいにゃ。

人間になつくネズミだけを交配していくと・・・

かわいらしい面構えで、おとなしいヤツばっかりになるって。」


「そう。

人間は野生の頃に必要だった闘争本能は、社会を築くのにはジャマだった。

だから、おとなしい者の遺伝子が「優秀」とみなされ、優位になっていったのだ。」


「言われてみれば・・・

ネアンデルタールやクロマニヨンと比べて、現人類はイケメンが多いような気がするにゃ。

そうしてみると・・・」


ナキは、考察に入った。

一大学説です。

実際、キツネで実験した人がいたそうです。

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