第2627話 セレメントス王国
私は、戦艦ミリアリア艦橋から、一つの惑星を見た。
「首都星セレメントス・・・
最も神に近い民族の王都・・・」
ここには、私は情報収集のために来た。
表向きは親善旅行。
「にゃ~・・・
ここの人たちから、「創造神王」が生まれたにゃ・・・」
ナキが言う。
「そう。
神々の技術もいくらか眠っているわ。」
軌道エレベーターに、接舷。
そのまま、王都セレスティーンに降りる。
ここは、かつて人類を機械が支配したころの首都だった。
が、中枢の「中央電算機」を聖戦士たちが破壊し・・・
人類を解き放ったとされる。
「おお・・・
地球と違って、未来的な街にゃ。」
機能的な雰囲気である。
反重力で動く空飛ぶ自動車やバイク・・・
チューブの中を走る鉄道など・・・
「正直、こういうモノができてもあちし、感動しないにゃ。
けど・・・
いま、すなおに興奮してるにゃ!」
そりゃそうだ。
「事実・・・
そういうモノが実用化されても、「なんか違う」感があるしね。」
私の前世では、知識の方が先に行っていたから「まだこの程度か」という認識しかなかったが。
見ると、人々の服装は身分で統一されている感じはない。
「案外、身分での生活様式は格差がないのかもにゃ。」
「まあ・・・
職や収入による違いくらいはあるでしょうけどね。」
街に並ぶ店などは、キティルハルムやアキハバラとそうは変わらない。
やがて、宮殿・・・
セレスティーン宮が見えてきた。
ここは、マザーコンピューターが支配していた地です。




