第2622話 精霊神ルウの魔法講座
祭祀惑星エリュシオン・・・
「ぶはははは!
なんですかソレ!?
この話が本当なら、ミリアムとかいう女王・・・
即興で魔法をつくって、敵に大打撃を与えたってことでしょう!?」
爆笑しているのは、創造神王12人の一人である精霊神ルウだった。
「どーいうことでしゅか?」
セレーネ神の娘ルナ神が、報告がてらルウ神に尋ねる。
「魔法って、どう使うか知ってる?」
「確か・・・
力を借りる対象に・・・
「〇〇するんで、力貸して」ってお願いする呪文か念を使って、「そういう」現象を引き起こすモンでしゅね。」
「そう。
大別して・・・
「神霊魔法」・・・
「精霊魔法」・・・
「英霊魔法」があるわ。
まあ・・・
ミリアム女王は、神霊魔法や英霊魔法が得意みたいね。」
「英霊魔法って・・・
昔の勇者や、偉人・・・
亜神なんかの力を使う術でしゅね。」
ウサギの耳をぴこぴこさせつつ、答えるルナ神。
「あ。
かなりアホな英霊魔法もあったなあ・・・」
「うッ・・・
聞いたことあるでしゅ・・・
リケ神の・・・
「オナラ玉」・・・
アレは、術的にも物理的にも食らいたくないでしゅ・・・」
特に、獣人や獣人系の神には大ダメージだ。
「しかし・・・
ベクトルは別でも応用してしまうのは、さすがでしゅ・・・」
だが・・・
議会神殿のすみっこで、ドカ食いをしている母セレーネ神を見て、ルナ神はため息をついた。
「かあしゃまも、もちっと緊張感を持ってほしいでしゅ・・・」
ルナ神の気苦労は、絶えなかった・・・
解説回です。




