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第2615話 無敵の盾は、「防御」で敵を倒すべし

「くくく・・・

だってそうじゃないか・・・

護衛イージス艦なんて、「盾」じゃないじゃないか!」


「ええ!

そう名乗るなら・・・

無敵の盾は、「防御」で敵を倒すべしです!」


私とアルナスは、がっしりと握手をした。


「敵のミサイルを予測して迎撃する?

は!?

何を甘いことを言ってますか!

一瞬にして口の歯が全て虫歯になって腐り落ちるくらいに甘いです!」


「そう!

「盾」で敵を殴って何が悪い!」


私たちは・・・


ニヤリと笑った。


「では・・・

この「横」という文字は・・・?」


「開発者・・・

ファクトリア・ミケランジェロ科学長官の趣味です。」


がくッ・・・


アルム神が、がっくりときた。


「建国期もすごい水準でしたが・・・

現在も、バケモノじみた技術ですね・・・」


「そうですか?

でも・・・

この下地は・・・

アルナス・・・

いいえ・・・

その前世の姿である、「ライテス家」初代・ライテスがいなければ、形作られなかったのですよ。」


私は説明する。


「この惑星には・・・

神霊族アールヴの先祖・・・

先史銀河人の軍が遺した可変型宇宙戦艦があった。

これを、前世の私・・・

ライテスが、空中戦艦として修復。

当時の超魔王ガルアレートとの戦いに投入した。」


アルナスは、モニター画面にパスキールパレスと、ホープメイカーとの砲撃戦を映し出した。


「そうそう・・・

当時敵だった、ジョルジュは言っていた。

「戦艦で殴りかかってくるとは、正気かッ!?」と思ったと。」


アルム神は、ちょっと引いている。


「それが・・・

今、パスキールパレスの前に立っている、ホープメイカーですか・・・

わからないものですね・・・

戦争に使われたものが、平和の象徴としてそびえているとは・・・」


あの宇宙戦艦のように。

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