第2607話 銃士隊長と初代
キティルハルム・銃士隊訓練場・・・
「ふう・・・」
部下たちを鍛えていた、ダルタニアン・アルム四世は、汗を拭く。
「し・・・
死ぬ・・・」
「ダルタニアン隊長・・・
鬼にゃ・・・」
部下たちは、へばっている。
「情けない・・・
これでは、魔王級程度も倒せんぞ!」
ダルタニアンは、喝を入れる。
だが、ここだけの話・・・
銃士隊はいずれも、魔王級は倒せる実力はある。
「そうですね。
キティルハルムの騎士は、いつの間に腑抜けになったのでしょうか。」
そこに、黒猫系の騎士が現れた。
ダルタニアンには、その姿に見覚えがあった。
「しょ・・・
初代様ッ!」
「まさか、子孫がこんなイケメンとはね。」
にっこり笑ったその人は・・・
キティルハルム王国初代騎士団長アルムだった。
「熊の「お宝」をぶち抜いて、一刀のもとに首を刎ねた天才剣士・・・」
「王家の秘宝・黄金の熊の首は、このお方が倒した熊の首を石膏どりしたものと聞くにゃ・・・」
それを聞いたアルムは、憮然とする。
「まったく・・・
ミケランジェロさんの悪ノリにも、困ったもんです・・・
あんなモノを加工して、残そうなんて・・・
おかげで、末永く経済の指標になってしまった・・・」
そして・・・
剣をダルタニアンに向ける。
「ダルタニアン・アルム。
子孫よ。
この私、剣神アルムが稽古をつけましょう。
文明の利器にばかり頼った戦いは問題であると身に染みるでしょう。」
アルム登場!




