第2600話 聖鳳凰その真価
ピースフル・リケ艦橋・・・
「ルカ様、ガチ本気になるようだし!」
アロームが、報告する。
「あ~・・・
こりゃ、相手・・・
死んだにゃ。」
ご丁寧に、「股下」からぶった斬った敵機を、向かってきた敵機にぶつけるリケ神。
戦艦で、機動兵器とドックファイトするなど、セオリー破りもいいところだが・・・
「戦闘化!」
創造と破壊の竜・聖鳳凰が、ルカ神の鎧となった。
ツキヨミ艦・・・
「バカめ!
身体が小さくなっただけだ!」
ツキヨミ艦からの十字砲火が、ルカ神に向かう!
しかし・・・
「あーしてこーして・・・
クルクルパー!」
ルカ神は、人差し指をくるくると回す。
すると・・・
ツキヨミ艦の攻撃が、「強制的」に彼女が作り出した炎の渦に巻き込まれていく。
ズガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッ!
「!!!?」
ツキヨミ神は、目を剥いた。
「や・・・
ヤツは・・・
何をやったーッ!?」
「どうやら・・・
「時間回廊」のようです!」
副官が返答する。
「バカな!
アレは・・・
一部の神と一部の亜神の技だろうが!」
「僕ってば・・・
脳筋に思われがちだけど・・・」
ニヤリと笑うルカ神。
「小技も得意なんだよね。」
そう。
彼女は、時間回廊の術で、空間を捻じ曲げ・・・
その着弾点を「自分」から「敵」に変更したのだ。
ピースフル・リケ艦橋・・・
「こりゃ・・・
敵にしたくないにゃ・・・」
搦め手も使うんです。




