第2598話　鳳凰

ルカ旗艦・・・

そのドック・・・

がしゃッ。

「聖鳳凰《フェニックス》ルカ・マリア・・・

出るッ！」

ドックから、巨大な機動兵器が出撃する。

12創造神王の所有する、創造と破壊の竜(エイシェントナーガ)の中でも、最も鳥に見える機体だ。

やがて、ツキヨミ艦隊も、機動兵器《テルナハル》隊を出してきた。

「その病原菌の塊の手で、ルカ様に触れることは、このルカ親衛騎団のスザク神が赦さないでしゅ！」

ルカ親衛騎団の機体は、手を掲げる。

「「「聖魔核融合《エルゲイストボムズ》ッ！」」」

全機20・・・

それらが、一斉に聖魔核融合《エルゲイストボムズ》をぶっ放したからたまらない。

一瞬にして、敵機は赤熱した金属片と化す。

ピースフル・リケ艦橋・・・

「え・・・

えぐいにゃ・・・

さすが、炎の女神様の艦隊にゃ・・・」

ルカ神は、頭痛薬ペロリンを飲み下す。

でも、「神の頭痛」に、人間の薬が効くんだろうか・・・

「血の気が多いんだし・・・」

さすがに、げんなりするアローム。

「あ。

頭上に一機、来ます！」

ステラの報告。

「にゃーははは！」

リケ神は、操縦桿を握り、ペダルを踏み込む。

ツキヨミ艦艦橋・・・

「え？

なんなんだ！？

ルカ神とその配下も大概だが・・・

あのリケとかいう神は、なんなんだ！？」

ツキヨミ神は、あきれ返った。

なぜなら・・・

いくら人型に変形しているからと言っても・・・

まさか・・・

「いくらなんでも・・・

ピンポイントで、機動兵器《テルナハル》を股間から叩き斬るだと！？

しかも、戦艦で！？」