第2586話 非常識無双!
そろりそろりと、撤退を始めようとする亜神兵。
だが・・・
「そうは、問屋が卸さんにゃ。」
凶悪な表情のナキがいた。
当代の最凶のミケランジェロ一族の当主だ。
彼女は、腕を十字に組んだ。
「くらうにゃ!
ナトリウム光線ッ!」
「ぎゃああああああああああああああああッ!」
ナキは、オリジナルの奥義を炸裂させる!
「きゅう・・・」
亜神兵が伸びた頃合いで・・・
「う・・・
頭痛が痛いにゃ・・・」
解説すると・・・
この技・・・
神波動に、体内のナトリウム成分を混ぜて放射するものだ。
人間の身体は・・・
塩分が低下すると、「熱中症」・・・
あるいは、類似の症状を引き起こし、頭痛・思考力低下を引き起こす。
皆様も、塩分濃度低下にご注意を。
「にゃ・・・」
ナキは、頭痛薬と熱中症を治療する錠剤を飲む。
「回復したにゃ!」
んなワケない。
そんなすぐに治ってたまるか。
ただの「思い込み効果」だ。
「ぐ・・・
敵を倒す・・・
ただそれだけのために・・・
なんというアホな技を使う恐ろしい女だ!」
「こんなヤツが、人間にはゴロゴロいるのか!?」
騒ぐ亜神兵たち。
いてたまるか。
「さて・・・」
ニヤリと笑うナキ。
懐から、電動ドリルを取り出す。
「「彫刻」してあげるにゃ・・・」
その笑顔がコワい。
「「「絶対、穴を開ける気だろーッ!?」」」
「彫刻するだけにゃ。(ウソ)」
ナキは、電動ドリルの電源を入れた。
コワい!




