第2585話 前代未聞!
これは、前代未聞だ!
よりによって「神域」に、別の宇宙からの刺客がくるとは!
「「死角」からきたにゃ。」
とりあえず、サムい親父ギャグを言っているナキは放っておく。
「あとどれくらいいますかッ!?」
私は、ヘルメス神の眷属に質問する。
「一個師団くらいかと・・・」
さすが、情報の神の眷属。
把握が速い。
すかさず、悠久の図書館を構える。
「永久氷河封!」
私は、呪文を唱え、明後日の方向に術を、向けた!
「「「なんでわかったッ!?」」」」
亜神らしき兵たちが、氷に閉じ込められつつ、悲鳴を上げた。
「簡単なことです。
私は、キティルハルムの女王。
「猫の民」のね。
後・・・
少なくとも、「亜神」級です。
人間体の神よりは、「聴覚」は上です。
神波動を消してもわかりますよ。」
そして、少し意地悪な表情でニヤリと笑う。
「猫」さながらに。
「さて・・・
神域を汚した罰・・・
神々が手をお下しになるのを待つつもりは、毛頭ありません。
いっそ、砕いてしまいましょうか?」
「「「!!!?」」」
「この術は、対象物を凍らせますが・・・
「生きたまま」「意識があるまま」凍らせます。」
亜神兵たちは、震え上がった。
「さあ・・・
月光神方とともに帰るか・・・
捕虜として、情報を吐くか・・・」
不意に横を見ると、ナキが幻術で「砂を吐いて」いる。
「「砂」じゃないッ!」
「天誅」と書かれた「意味不明金属?」のハリセンで、ナキの頭をはたく。
「痛いにゃ・・・」
気を取り直して・・・
「神々への無礼と侵略の「賠償金」を「命」で支払っていただくことになりますが?
どれにいたします?」
コワいなあ・・・




