第2579話 よく言われる
祭祀惑星エリュシオン・・・
「ミケランジェロ神・・・
あなた・・・
娘の教育は、どうされていたんですか?」
ハルカ神は、ミケランジェロ神に詰め寄った。
「ふ・・・
普通にゃ!」
ミケランジェロ神は、気まずそうにしている。
「そ・・・
そういえば・・・
「神」として蘇生してからは、現陛下に師事していたにゃ!」
くあッ!?
こっちに丸投げ!?
「ミリアム女王・・・
弟子にどういう教育を・・・」
「よく言われます。
しかし・・・
リケ神には、いろいろ教授しましたが・・・
「個性」は、変わりませんよ?
彼女は、「人間」としてできなかったことを数多く成し・・・
「神」として、大きく成長しました。
少なくとも、私の誇れる「弟子」の一人です。」
これだけは、言えるんだけど・・・
「なるほど・・・
あの「人間」になる前のノワール神・・・
いいえ・・・
ノワールの教えが、そこにあるのですね。
さすがは「建国の母」・・・
そうして、あなたも「国の母」です。」
とはいえ・・・
「そうは言っても、国を守るのは大仕事です。
手段を選べぬ場合も多々あります。
ゆえにこそ・・・
「綺麗ごとを言う女王」であり続けなければ、ならないのです。」
「はは・・・
私にはできませんでした。
ならば、それをあなたに託しましょうか。」
ハルカ神は、空を見上げた。
「リケ・・・
王立図書館のあの「サメ」の話・・・
あんたが書いたにゃ?」
「んにゃ。
初代陛下が書いたにゃ。
みんな、爆笑してたにゃ。」
また言われました。




