第2575話 命のない艦隊
祭祀惑星エリュシオン・・・
ここに、ネオ・メカミクスの無人艦隊が集合していた。
「どうです?
これぞ無人艦隊。
これに搭載された人工知能は、「意思のない」ものです。」
巨体のエクサドル指令は、そう話す。
「我が国の工業力が、それを可能としました。」
「それもそうですね。
ネオ・メカミクスの強みは、生物型人類や神々と違って、「肉体的な疲労」がないこと。
ゆえに、こういう生産ができる。」
「それでも、作業者のメンテナンスや休養のための交代時間も摂りますがね。」
私の感嘆に、エクサドル指令が返答する。
「しかし・・・
この短時間で、よくこれだけ用意されました。」
「とは言え、アテナ様も・・・
休みなく攻撃を続けて嫌がらせを続けるとは・・・
とんでもないことをお考えになる。」
アテナ神を見下ろし、エクサドル指令が言う。
「ただ・・・
神々や人間がやると、どうしても疲れが出ます。
あなたがたネオ・メカミクスの存在から、こういう戦略が出たのです。」
それを聞き、エクサドル指令はニヤリと笑う。
「転移せよ!
目的座標・宇宙軸0地点!」
その命令に、無人艦隊は転移する・・・
ほどなく・・・
「こ・・・
これは・・・!?」




