第2574話　信頼

パスキールパレス・・・

「だいたいにして・・・

人間で、そなたより上級の科学導師はおらんのだッ！」

オーディーン神は、わめく。

「では・・・

いいのですか？

あのような「アホ」を動員して・・・

さすがに、そのあたりはオーディーン様もわかっておいでだと存じますが。」

だいぶ投げやりなことを、私は言うが・・・

「お・・・

恐ろしいことを言うでない！

科学神が一目置く、あの信心のないアホにやらせられるかッ！」

オーディーン神は、震え上がる。

「さすが、「神をも恐れぬマッドサイエンティスト」にゃ。

オーディーン様すらビビらせるとは・・・」

ミケランジェロ神が、感心した。

「そなたら人間の言葉にもあるであろう！？

「過ぎたるは猶及ばざるが如し」・・・と。」

「信頼されていると、そうとってよろしいでしょうか？」

私の目が、きらりと光った。

「バ・・・

馬鹿者！

そう言っておる！」

ぷいっとそっぽを向く、オーディーン神。

「では・・・

無人攻撃艦隊でも、大量に送りこみますか？」

アテナ神が、悪辣な表情をする。

「そうきますか。」

私は、情報版《メディアボード》を出した。

「もしもし？

ネオ・メカミクスのエクサドル指令ですか？

手配していただきたいものがあるのですが。」

くくく・・・

さすがアテナ神・・・

オリンポス神族の参謀なだけあるな。

さて・・・

彼は、「材料」を用意してくれるかな？