第2570話 芸術神、最凶のマッドサイエンティストと邂逅する
カッ!
ドドオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!
「建国期・・・
ここには、何もなかったにゃ・・・
初代陛下と一緒にきたにゃ・・・」
ミケランジェロ神は、過去を回想する・・・
「コレはでかいにゃ!」
当時の商工ギルドマスター・ミケランジェロは、ナイフを取り出し、ノワール女王が釣り上げた古代ザメの腹を掻っ捌く。
しかし・・・
出てきたモノは、サメの胎児・・・
「アレは・・・
黒歴史にゃ・・・」
よもや、王立図書館にこのことが記されている書物があるばかりか、オンライン・データベースでも呼び出せるとは思ってもいない。
「うーむ・・・
住む者が土地に影響するにゃ?」
そんなときだった。
ブロロロロ・・・
神波動駆動車がこの屋敷にやってくる。
がちゃりとドアが開き、そこから白衣の三毛猫系の女性が顔を出す。
「どなたにゃ?」
怪しさ核爆発級・・・
そんな雰囲気の科学導師だ。
「怪しいにゃ。
ハルカ神やプロメテウス神といい勝負にゃ・・・」
それを聞くと、科学導師はニヤリと笑う。
「猫」さながらに。
「それは、光栄の至り。
しかし、神ならざる人の身ゆえに、まだまだにゃ。
あちしは、キティルハルム王国科学長官ファクトリア・ミケランジェロにゃ。
あなた様は、神の座に憑かれた我らの「母」・ミケランジェロ様にゃ?」
「いかにも・・・
って・・・
「就かれた」にゃ!
字が違うにゃ!」
いきなりのノリツッコミ。
「コレにお乗りくださいにゃ。
直通で、邸内の研究所にご案内いたしますにゃ。」
「!!!?」
ミケランジェロ神は、震え上がった!
「神」をビビらせるとは!




