第2569話 平和神と芸術神
リケ神殿・・・
「しかし・・・
リケ・・・
いくらなんでも・・・
趣味悪すぎにゃ・・・
先進技術の兵器はいいとして・・・
機械天使とか・・・
「電柱」とか・・・
けったいな兵器が多いにゃ。」
「ほっとくにゃ!」
ミケランジェロ神は、リケ神にツッコむ。
「いろんなところ廻ったけど・・・
あんただけにゃ。
ゼロから機械で天使を創造するなんて・・・」
「人間の技術にゃ。
この件に関しては、科学長官のファクトリアに協力してもらったにゃ。」
それを聞き・・・
「にゃーははは!
ついに、我が一族からも「科学導師」を輩出したにゃ!?
誉れ高いにゃ!」
しかし・・・
神官や機械天使・・・
果てには、恐竜娘たちすらドン引きしている。
「あいつ・・・
今じゃ、「神をも恐れぬマッドサイエンティスト」と呼ばれているにゃ・・・
崖の上に屋敷兼研究所を建てて、機械工学・生物工学・錬金術・・・
ありとあらゆる「アホ研究」をしているにゃ。
アホすぎて、あの辺り一帯だけ・・・
年中雷雲に空が覆われ・・・
科学導師やスパコーン・・・
果ては神々さえ、原因がわからないという始末にゃ・・・」
「お・・・
おおう・・・」
ミケランジェロ神は、これにはさすがに驚いた。
「あちしの秘書兼SPのテラたちも・・・
あいつの「作品」にゃ。」
「バ・・・
バイオテクノロジーにゃ!?」
「あのアホ・・・
ジョルジュ閣下の不死の法まで使って、「恐竜公園」なんて建設しようとしていたにゃ!」
アホ、ここに極まれりである。
「その割に、性格いいにゃ。」
「お言葉ですが・・・
リケ様こそ、自分の「母」だと私は思っております。」
「はい。」
「むしろ、リケ様に拾われて感謝してるんだし・・・」
「そ・・・
そうにゃ・・・?」
釈然としないまま、ミケランジェロ神は、うなづくしかなかった。
ともあれ、ミケランジェロ神は、変人科学導師として有名な・・・
変人総合導師ファクトリア・ミケランジェロに、興味が湧いた。
だが・・・
リケ神にとっては、艦隊の整備をする時間ができたので、よしとしたかった。
うーむ・・・
子孫にけったいなヤツがいると聞くと、こうなりますな・・・




