第2567話 捨て子と言うなかれ
「さて・・・
この私のお相手は・・・
おや?
この数でですか?
この私が草食竜だからといって、ナメておられます?」
棘の生えた尻尾を立て、オリハルコンの錫杖をかまえるステラ。
「この「捨て子」サウルスが!」
ぴきッ!
「ま・・・
マズいんだし!
ステラ先輩は・・・
それ・・・
地雷ワードだし!」
アロームがうろたえる。
「くくく・・・
よほど命がいらないと見ました・・・」
比較にならないほど、神波動が高まる!
「はあッ!」
目にも止まらない、神官服とは思えない速度で疾走し、オペレーターの一人の「お宝」を錫杖で殴るステラ。
相手の「お宝」はすでに、存在せず・・・
血の海と化している・・・
「お・・・
恐ろしいんだし・・・
即死だし・・・
急所はダテじゃないし・・・」
誰が、夢に思うだろうか・・・
まさか、「男の急所」で即死とは・・・
「私は・・・
「ステゴサウルス」です!」
これがホントの「逆鱗」である。
口は禍の元とは、よく言ったモンである。
「くくく・・・
我が神に仇成す不遜な人たちを、軒並み始末いたしましょうか・・・」
絶対、今の「捨て子」でキレているだけである。
「人間だれしも・・・
「逆鱗ポイント」のワードがあるんだし・・・」
ドガッ!
敵の脛を粉微塵にする、ステラ。
「うぐッ!」
立てなくなり、倒れそうになる兵。
「あら・・・
失礼。」
言うと、相手の頭を掴み、壁にぶつけて即死させる。
「これを「壁ドン」と言います。」
ガレス艦の艦橋は、血の海となっていた・・・
壁ドンとは・・・




