第2565話 問題はいつも、クソ真面目過ぎるヤツがおこす
「やる気があるのか!
クソ猫が!」
それを聞き、リケ神は肩をすくめる。
「その言葉・・・
ブーメランにゃ。」
「やれやれ・・・」という表情のリケ神。
「そー言ってるヤツが、もめ事を起こすにゃ。
当たり前な店舗サービスに、必要以上にケチつけたり・・・
人権問題の提起をしているはずが、必要とされる人の迷惑になっていたり。
それは・・・」
リケ神の目が、すっと細くなる。
「猫」さながらに。
「「ご都合の社会」じゃないにゃ。」
リケ神は、先ほどの「電柱」を抱える。
「くらうにゃ!
ファントム電柱ッ!」
リケ神の投げた電柱が、「なぜか」無数に増え、ガレスを襲う。
「見切るまでもない。
この電柱・・・
すべて・・・
ぐふッ!?」
片っ端から飛んできた電柱を、そのいくつかを幻と看破し、やりすごそうとしたガレスだが・・・
真正面から、「本物」をくらう・・・
「憐れにゃ。」
リケ神は、ガレスを見た。
「宇宙ネットで、調べたにゃ。
「向こう」から、誰もあんたの行動をモニターしている人が・・・
「神」も「人間」もいないにゃ。」
リケ神は、ガレスを見据える。
「あんた・・・
その無鉄砲さと自己中な正義感で、嫌われてるのと違うにゃ?」
「な・・・
なんだと!?」
激昂するガレス。
「時に、本来は味方であるはずのヤツをかばっているつもりで、「実は敵対行為でした」なんてよくあるにゃ。」
「あーあ・・・」
「また出ましたよ・・・
リケ様の説法・・・」
「相手が侵略者なのに、親切だし。」
恐竜娘たちが、言いたい放題言っている。
「わ・・・
私は・・・
見捨てられた・・・?」
いますよね・・・
こんな人・・・




