第2560話 アルミスライム!
「じょ・・・
冗談ではない!」
ガレスは、心底震え上がった!
「こんな女神共、相手にできるか!?」
逃げ出そうと、全艦隊に命令を下そうとするが・・・
「え・・・
液体金属が・・・
艦の駆動部を焼きつつ、固着させています!」
「なんだと!?」
ガレス艦通路・・・
「な・・・
なんだこれは!?」
液体のように融け、生きているかの如く艦内の亜神兵を呑み込んで「焼き殺す」スライムのような物体・・・
「こ・・・
これは・・・
液状化した・・・
「アルミニウム」だと!?」
メガネ状の分析器で、正体を見破った兵。
しかし、だからといって対策できるわけではない。
配線は焼かれ・・・
兵は、まとわりつかれて動きを封じられる・・・
高温ゆえに、焼け死ぬ者もいる。
「お・・・
恐ろしい女神よ・・・
ミケランジェロ・・・
このような「非人道的」な術を使うとは!」
だが・・・
「人間にはエグすぎるから、やらんにゃ。」
スライムを操りつつ、艦橋の天井にあぐらをかいて、鼻クソをほじくるミケランジェロ神。
「これなるは・・・
「アルミスライム」にゃ!
このミケランジェロ神の偉大な神波動によって、ただの金属が一時的な命をもって、敵を駆逐する超神術にゃ!」
ピースフル・リケ艦橋・・・
「これを変態「魔術」と呼びます・・・」
ステラが、主であるリケ神の「チャージ」を護衛しながら言った。




