第2556話 戦神ガレス4
そのころ・・・
リシテアールのキティルハルム王宮・女王執務室
「くくく・・・
初めて戦う神は、リケ神に度肝を抜かれるんだよな。」
ジョルジュが、モニター画面観て笑っていた。
「あの新兵器・・・
さすが、リケ神といったところか。
とってもエグいじゃないか。」
ニヤリと笑うアルナス。
「まさか、あのガレスとかという神も、この戦いが、軌道衛星中継で、スパコーンの宇宙ネット中継されているとは、夢にも思わんでしょう。」
私は、「鮭」と書かれたグラスから、オレンジジュースを飲んだ。
「コレ・・・
「酒」じゃないよね?」
「うんにゃ。
「鮭」。」
ツッコむジョルジュに私は、応える。
戦場では、非常識な戦いが続いていた。
「ヒャッハー!」
機械天使が、敵人型艦の「股間」を下から神波動回転式鋸剣で斬る!
たちまちのうちに、艦は斬られ・・・
「ぎゃああああああああああああああああああッ!」
その艦橋は、下から・・・
それも、ピンポイントでその艦長席から・・・
つまりは「股間」から斬られるということに!
ガレス艦・艦橋・・・
「リケ神!
なぜ、このような戦い方を好む!?」
「それは・・・
平和を踏みにじる者に対する「神罰」にゃ!
この平和神リケ・ミケランジェロ・・・
それを、たとえ「神」でも容赦しないにゃ!」
その表情は、いつになく「マジ」だった。
そして・・・
操縦席の脇に積まれた、段ボール箱から「神酒」を一本取り出し、あおった。
エグいなあ・・・




