第2555話　戦神ガレス3

一瞬、あっけにとられたものの、ガレスは気を取り直す。

「神波動盾《オーラシールド》全開！

しかるのち、撃てッ！」

だが・・・

「リ・・・

リケ艦隊・・・

機械天使と機動兵器《テルナハル》隊が、神波動盾《オーラシールド》に穴を開け・・・

そこに攻撃しています！」

「な・・・

なんだと！？」

そう・・・

機械天使と機動兵器《テルナハル》隊は、新兵器・神波動回転鋸剣《オーラチェーンソー》で、敵艦の神波動盾《オーラシールド》を破り・・・

そこを、リケ艦隊は、神波動閃熱砲《オーラエクストラキャノン》ややはり新兵器の「散弾《クラスター》電柱を撃っているのだ。

中には・・・

「おりゃあああああああああああッ！」

機械天使が、神波動盾《オーラシールド》を突破した勢いで、艦橋に迫り・・・

「う・・・

うわああああああああああッ！」

「はあッ！」

掌を当てて、神波動《オーラ》弾でぶち抜くこともあった。

他の艦は・・・

散弾《クラスター》電柱に、弱い部分をぶち抜かれ・・・

「ま・・・

まさか電柱ごときにッ！？」

なんぞと絶叫して沈められる艦も・・・

「お・・・

おのれッ！

貴様は・・・

武神としての誇りはないのかッ！？」

ガレスが怒鳴った。

「そんなモン、1ノワールの価値もないにゃ。

あちしは、「平和神」。

平和を守るのに、卑怯もお経もないにゃ！」

リケ神は、いつになく「マジ」だった。