第2553話 戦神ガレス
向こう側の宇宙・・・
「なに!?
戦神ガレスが無断で侵攻しただと!?」
従属神の報告を聞いた光神王ライティアスは、声を荒げた。
「はい。
敵の人間側の最重要拠点のリシテアールに・・・」
「どうやってだ!?」
観測の結果、どのような転移装置をもってしても「一本道」で、そこまで到達するには、必ず「神の領域」を堕とす必要があった。
「それは、多段跳躍システムです。」
「あの失敗作か。」
神波動エネルギーは、多用するものの、連続して転移でき、超長距離をスキップしてしまうというシロモノだ。
だが、このシステムは「使い捨て」という欠点があった。
「関係各位に報告しておけ。」
光神王ライティアスは、冷淡な声で言う。
「お見捨てになるので?」
「あやつは、もうかばいきれん。
この宇宙の平定時にも、命令違反はおろか、無駄すぎる虐殺をし続け、信仰を堕としているからな!」
キティルハルム・リケ神殿・・・
「星もいいもんだにゃ~・・・」
神域の東屋で、お茶を飲むリケ神。
夜空をながめていた・・・
だが・・・
「にゃ!?
異質な神の神波動!?
アレス様に似た感じにゃ!」
すぐさまリケ神は、立ち上がった。
「テラ、ステラ、アローム!
すぐに艦隊にゃ!
それと緊急で陛下に報告!」
すぐに、評議員服をまとい、艦内服を着る。
「あっちの戦神ですか?」
テラが尋ねた。
「そのようにゃ。
この平和神もなめられたにゃ。
ガチで「ナメくさり」返すにゃ!」
次回、戦神登場です。




