第2550話 平和神の武装
リケ神殿・地下施設・・・
「リケ様!
この散弾電柱、イケてるにゃ!」
開発担当の女性神官が、絶賛する。
「にゃーははは!
もはや、いままでの「電柱」じゃ、芸がないにゃ!」
リケ神自ら開発したミサイル替わりの電柱・・・
その名も「散弾電柱」である。
命中の寸前に、破裂し、コンクリートの散弾を敵にぶつけるという剣呑なシロモノである。
「果たして、「平和神」がこんなモン・・・
開発してよいものでしょうか・・・?」
神官の一人が言った。
「あん?
平和ってのは、空を見上げて口を開けてれば落ちてくるオヤツじゃないにゃ!
「殴ってきた相手の拳」を自分の身体で砕いて初めて成るモンにゃ!」
地下開発室にいた機械天使や男女の神官は、清聴する。
「ハムラビ曰く・・・
「目には目を歯には歯を」。
これは、殴られたら殴り返せって意味じゃないにゃ。
「殴ったヤツは、殴り返されろ」って意味にゃ。」
「そういえば、陛下も言っておられましたね。
「その際、被害者は加害者のその時の所持金を奪わねばならぬ」と。」
もう一人の神官が言う。
「そうにゃ。
被害者は当然、取り返すにゃ。
けど、加害者はその報復に「奪われる」にゃ。
それを「当然の罰」と言うにゃ。」
他にも・・・
「反射盾翼、開発完了にゃ!」
「ご苦労にゃ!」
反射盾翼。
これは、邪馬台国軍の「反射盾」を広範囲に展開する端末だ。
こうして、リケ神は武装を強化していた。
やべえ!




