第2546話 ノワール神、機械賢者に出会う
パスキールパレス地下・・・
「くくく・・・
あとどれくらい隠してあるのかしら・・・
ジョルジュの「レディマウス」・・・」
笑っている、ノワール神。
「人には、暴いてはならない「闇」があります・・・
それが、とるに足らないものほど・・・」
私だって・・・
前世に死ぬ寸前に、気にしたことの一つが、DVDコレクションだった。
「ここね・・・
現状では、リシテアール・・・
いや・・・
人類最強の「中央電算機」があるのは・・・」
そこへ、チルド・スパコーンが二体ほどやってきて、「よいしょよいしょ」と、扉を左右に開ける。
「こ・・・
凝った演出ね・・・」
あいつ・・・
日に日に人間臭くなっていくな・・・
大部屋の真ん中に、巨大な電算機がある。
これこそ、スパコーンの本体だ。
やがて、光が女性の人物像を描き出す。
スパコーンの仮の姿の立体映像だ。
「陛下からの連絡があって、お待ちしていたで!
ウチが、スパコーンや!」
関西弁でしゃべるスパコーン。
「さっそくだけど、これの分析お願いね。」
私は、コンソールに、記憶装置を挿す。
「了解!」
立体画像で、データが表示されていく。
「ごめんなさいね。
敵のデータがこれだけで。」
「いや?
よくあんな強敵と戦って、ハルカ神は撤退させたと感心するくらいや。」
神妙な顔をするスパコーン。
「この「識神ミネル」・・・
たぶんだけど・・・
並の神じゃあ勝てないで。」
実はとんでもない相手でした。




