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第2541話 識神VS識神2

「はあッ!」


ミネル神が、闇の球体を撃ってくる。


しかし、ハルカ神は、ばさりと白衣を翻す。


すると、命中寸前に闇は霧散した。


「てっきり、「光」で相殺するのかと思ったけど・・・

まさか、瞬時に解析して神波動オーラと魔法力を「分解」するとはね。」


その言葉に、ハルカ神は・・・


メガネをくいっと押し上げて、言う。


「伊達に「識神」と呼ばれてはいないし、神に仇成そうとするならと蓄えた知識です。」


そのまま、神波動オーラを高める。


混沌時空波カオスエクストリーム!」


両手から放たれた混沌神波動カオスオーラが、ミネル神を襲った。


「ぐうッ!」


すんでのところで防ぐ、ミネル神。


「ならば・・・ッ!」


ミネル神は、なにやら始めるが・・・


「だ・・・

だめだ!

効かないッ!」


なにやらやったようだが・・・


「この私の「遺伝情報」を抹消しようとしたのでしょう?

その術式・・・

カウンターさせていただきました。」


「!!!?」


ノワール神は気づいた。


自分に今の攻撃を無効化できるか?


いや、できない。


できたとしても、多少はくらう。


それを見越して、ハルカ神は自分が戦うと言ったのだ。


「おそらく・・・

この私の遺伝情報を抹消し、ただの泥と変えようとしたのでしょう?」


ニヤリと笑うハルカ神。


「くくく・・・

相手の攻撃で・・・

自分の最も得意な攻撃がくるはずだとわかって、対抗できぬ愚か者はいませんよ。

私も、人間時代・・・

よく邪魔者をそうやって「泥」に変えていたものです。」


そう。


例えば・・・


化石はなぜ岩石になっても残っているのか。


それは・・・


遺伝情報が生物の死骸に、そのまま残された形で、「保管され」た状態で岩石化するからだ。


ならば、「生きている」状態で、情報を瞬時に破壊されれば?


「このハルカ・・・

今こそ、かつての理念をもって行動しましょう。

「全ての人々の幸福」のために・・・」


ノワール神は思った。


『表情が、そう言っていないのがコワいんですよね・・・』


と・・・

表情がそう言ってない!

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