第2540話 識神VS識神
宇宙中央・・・
「なるほど・・・
さすがはミリアム女王。
あえて「道」をつくり、迎撃する腹でしたか。」
そこに、識神となったハルカ神がいた。
彼女は普段は、深淵の図書館にいるが、司書神の代理として動くことが多かった。
「我が子孫ながら怖ろしい女ですよ。
彼女は。」
傍には、ローブをまとった黒猫系の女性がいた。
彼女は「知恵の実」と「生命の実」、甘露の力を没収された上で神に昇格したノワールだった。
「学士神」と名乗っている。
「これはえぐいですねえ・・・
通れる空間は、ごくわずか・・・
それも「一本道」。
しかも、人類の生息域に行こうとすれば、最終的に祭祀惑星エリュシオンを通るルートになる・・・」
そこに、一柱の女神が現れた。
「ほほお・・・
「向こう」の女神ですか?
私は、補欠ながら「混沌神族」で司書神様の助手の一人ハルカと申します。」
「それはご丁寧に。
私は、識神ミネルと申します。
僭越ながら・・・」
ミネルは、眼光を鋭くした。
「お通し願えないでしょうか?」
その言葉に、ノワールは杖をミネルに向ける。
「そうはいきません。
我々は、この宇宙を守る神ゆえに。」
ノワールは、目を細めた。
子孫同様、「猫」さながらに。
しかし、ハルカが遮る。
「!?」
おどろくノワール。
「あなたが戦うまでもありません。
相手は「識神」と名乗りました。
何をしてくるかわかりません。
この私が相手をいたしましょう。」
ハルカ神は、構える。
「これでも、過去は神々に仇成したかつての超魔王。
その力をお見せしましょう。」
識神同士の戦いです!




