第2539話　拠点建設

「裏」の宇宙・・・

「た・・・

大変です！」

メガネをかけた女神が、ウリナラース神に報告する。

「どうした？

識神ミネルよ。」

「は・・・

はい！」

識神ミネルは、状況を説明する。

「あちら側は・・・

人間たちが、科学技術と魔法技術の粋を集めた城塞を築き・・・

こちらを封じ込めております！」

「フン！

どうせ人間の猿知恵よ！」

ガモフ神が言うが・・・

「それが・・・

解析したところ・・・

生半可な攻撃では破れず・・・

過剰な攻撃を仕掛けると、ことごとく反射してくるようなのです・・・」

「耐えてしまえばよいではないか。」

が・・・

「アホ抜かさないでください！

数百倍にして「まっすぐ」反射してくるのですよ！」

「裏」宇宙の神々は、真っ青になる。

「だから言ったのですよ。

人間をなめるなと。」

ライティアス神が言う。

「しかし・・・

性格の悪いトラップだな。

誰が、このようなシステムを考案した！？」

こちらの宇宙・・・

「ぶえっくしゅッ！」

私は、くしゃみをした。

「陛下・・・

風邪かにゃ？」

ウニの着ぐるみを手入れするナキが聞く。

「誰かがウワサしてる・・・」

断じて風邪などひいていない！

「うーむ・・・

これらのトラップ・・・

性格悪すぎるにゃ。」

ナキが言う。

「誉めないで。

照れるわ。」

「誉めてないにゃ。」

ナキは、宇宙空間で行われている作業を見ながら気味悪く笑う。

「くくく・・・

このウニの着ぐるみの棘が、邪神様の血を欲しているにゃ。」

「猫」さながらに！