第2535話 聖鳳凰
聖鳳凰艦・フェニックス・・・
「やー・・・
やってるねえ・・・」
女子中学生くらいの姿の聖鳳凰のルカ神は、両脚をコンソールにのっけて、ふんぞり返っていた。
「ルカしゃま!
いっそ、敵艦隊を焼く尽くしてしまえばいいでしゅ!」
オペレーターのヒヨ神が、まくしたてた。
幼女のようなハーピーから腕が生えたような女神だ。
「うーん・・・
どーすっかなあ・・・」
タンクトップとオーバーオール。
その上に、キトンの・・・
どっかの女王に通じるファッションの彼女は結構フランクな女神である。
・・・と・・・
「ルカしゃま!
アリーナしゃまの艦隊から逃げてきた師団でしゅ・・・」
みなまで言い終わる前に・・・
「神波動レーザー・鳳凰の羽根発射ッ!」
ルカ神が、いつのまにやら姿勢をもどし、トリガーを連打していた。
「か・・・
艦長・・・ッ!
僚艦が、燃えて消滅していきます!」
残存艦のオペレーターが、悲鳴をあげる。
「に・・・
逃げろ!」
だが・・・
「フフフ・・・
戦艦の装甲はそこそこ厚いね。
臆病者が!
でも・・・
「心の装甲は」薄かったようだね!」
ルカ神は、呪文を唱える。
「魔法転移装置、準備完了でしゅ!」
言わずとも、ルカ神の行動を読むヒヨ神。
「聖鳳凰浄化炎ッ!」
次の瞬間・・・
敵艦は炎上し、光となって消えた・・・
ヒヨ神。
実は、これでも結構強い。




