第2533話 聖氷竜
そのころ・・・
氷竜神艦隊を率いていた、聖氷竜アリーナは、別の敵艦隊を補足していた。
「アリーナ様!
敵艦隊、撃ってきました!」
オペレーターを務める「冥竜ヴェルド」が、報告する。
「まったく・・・
こちらの総大将が自ら出陣しているというのに、彼らにはどうでもいいということですか・・・」
アリーナ自身、創造神王の中でも「冷酷な裁きの女神」と呼ばれている。
彼女ともう一人の裁きの女神である、破壊神王の一人である「復讐の女神ネメシス」の力を同時に使った「裁きの吹雪が、むしろ相乗効果でヤバい威力になっていることも、うなづける話だ。
「全艦・・・
神波動潜熱砲・永久の凍結発射後、神波動潜熱砲を一斉掃射なさい!」
言うと、アリーナはトリガーに手をかける。
一気に神波動を充填する。
「神波動潜熱砲・永久の凍結発射!」
ドオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!
敵艦隊は、神波動潜熱砲という割に、残らず凍結し、そこを情け容赦なく麾下の艦隊が神波動潜熱砲で一斉掃射して「砕いて」いく。
創造神女帝・エルマ旗艦・・・
「相変わらずね・・・
あの人。
情け容赦ないわね。」
創造神女帝・エルマは、シェスの神の妻である。
かつて、アリーナの戦いを目の当たりにしていたこともあり、その冷酷さを知っていた。
えげつないです。




