第2530話 無双!
やがて・・・
「むッ・・・」
シェスは、眼前に巨大な要塞空母艦を発見する。
「シルフィード!」
「はい!」
通信が、超要塞空母艦プロビデンスに繋がる。
「私は、調査がてらあの艦を沈める!
突入直後、チキンを転送!」
その言葉に、艦橋で控えていた唐揚げさんが激昂する。
「チキンじゃねー!
唐揚げさんだ!」
「ヘルメスが言っておったぞ。
元気のいいチキンがいるとな。」
要塞空母艦は、神波動レーザーを連発してきた。
が、黄金竜鳥は、左手を前に突き出す。
すると、攻撃は全て霧散していく。
まるで、撥水加工の布が雨をはじくように。
さらに・・・
「戦闘化!」
黄金竜鳥が輝き、鎧となってシェスの身体を覆う。
シェス自身、大きな鳥の翼、竜の角、羽毛の生えた竜の尾を持っていた。
「くらえッ!
天帝魔砕檄ッ!」
要塞空母艦の外殻装甲を破り、内部に突入する。
すぐにエアロックが閉まるが・・・
「ほほお・・・
暗黒邪神の側にとっては、私が初めての客で、歓迎してくれるらしいな。」
皮肉をぶっこくシェス。
「んなこと言ってるヒマねえよ。
こんなのどうすんだよ・・・」
敵意バリバリの、暗黒神波動を放つ悪魔じみた敵に、にらみを利かせる唐揚げさん。
「こうするのだ。」
シェスは、翼から羽根を三枚抜いた。
「黄金羽根ッ!」
これを投げた。
一気に、数体が消滅した。
「す・・・
すげえ・・・
これが、創造神の王かよ・・・」
シェスの無双は、これからだ。
唐揚げさん:オレはチキンねえってばよ!




