第2527話 観測結果
人間が脚を踏み入れたことのない聖域・・・
そこが、混沌神殿である。
そこには、荘厳な神々がいた。
まず、運命神デウス・エクス・マキナに控える形で、望遠鏡を持った神が現れた。
「まず、皆様に名乗っておきまする。
私は、コペルニクス。
つい最近、デウス・エクス・マキナ様に「天文観測神」の役を賜ったものです。」
私とアルナスは、思わず顔を見合わせた。
「「「コ・・・
コペルニクス!?」」」
地球人系や、地球の転生者たちの声がハモった。
「私のことはどうでもよろしい。
私が、この神器・「光を越える望遠鏡」をもってして、宇宙「中央」を観測しておったところ・・・
暗黒邪神ウリナラースの復活の予兆が、見えたのです。」
そこで、ハルカ神が現れる。
「今のこの宇宙は・・・
先に説明があったように・・・
何度も、「創造」と「破壊」を繰り返し・・・
いわば、「輪廻転生」のような状態だったのです。」
シェス神が、少しムッとした表情になる。
「では・・・
我々が悪いということですかな、ハルカ神?」
「そうはいっておりません。」
ハルカ神は、メガネを押し上げると・・・
「先ほどの説明でもありましたが・・・
暗黒邪神ウリナラースは、とんでもなく強い。
先の戦争直後では・・・
倒せない。
より正確に言うと・・・
「創造神族」と「破壊神族」の戦力の供出が必要なくらいにね。」
そうして、私を見る。
「さらに・・・
人間の近年の発展・進化により、より希望が持てるようになりました。」
ミリアム:また邪神だッ!




