第2525話 彫刻・・・
ナキ・ミケランジェロの工房・・・
「違う!
こうじゃ!」
ナキの電動リューターの使い方に、喝を入れるレオナルド。
「にゃ・・・」
「なっておらんッ!
貴様・・・
先祖から、技術を受け継いでおらんのか!?
これでは、先進技術が泣くぞ!」
「このじいさん・・・
スパルタにゃ・・・」
「これでも・・・
今の時代の最高峰の技術者なんですけどね。」
アニス・ニナが言う。
「それに・・・」
レオナルドは、室内の個人端末から情報を呼び出す。
「貴様の一族は、こんな趣味の悪い作品ばかり製作しておるのか!?」
各種クリスタルの骸骨や、その他もろもろ・・・
しかし・・・
女王像やら女神像を発見する。
「ほお・・・
貴様自身は、少しはまともなモノをつくるようじゃな。」
「これは・・・
商売で仕方なく・・・」
言い訳をするナキ。
しかし、レオナルドは、首を左右に振る。
「よいか!
「逆」じゃ!
趣味の悪いのは、商売のためにやるのじゃ!
それが芸術というものよ!」
「にゃ~・・・」
辟易するナキ。
確実に、方向性が違う。
「さすが・・・
最後のバーさん描いた人にゃ・・・」
「最後の晩餐じゃ!
貴様の一族には・・・
テーマこそ悪趣味じゃが・・・
王宮に飾られておる画は、見事じゃったぞ!」
おそらく、初代ミケランジェロがルカ神に、塩をぶっかけているヤツだろう。
「あちし・・・
彫刻家にゃ・・・」
ナキは、ぐったりしていた・・・
方向性の違いです・・・




