第2524話 画家二人・・・
キティルハルム王都・一級貴族区画・・・
アニス・ニナの家・・・
「うう・・・
あのナキ・ミケランジェロ!
アホな下絵ばっかり持ってきて!」
彼女の家系は、代々王家に絵画を描き、献上してきた。
ミリアム女王始めとした、王族の肖像画も描いている。
近年おこった戦いの画も描いている。
だが、それだけでは食えないので、スクリナ・ミケランジェロのアニメのデザインなんかもやっている。
「あんのやろう・・・
どうしてくれようか・・・」
キティルハルム一級貴族は、全て王家の傍系であるため、黒猫系だ。
後の代になるほど、文科系となるのも特徴だ。
「お困りかのお。」
「曲者ッ!」
背後からかけられた声に、爆裂魔法をかますアニス。
しかし・・・
「いきなりご挨拶じゃのお。
久方ぶりじゃな。
絵師の小娘よ。」
そこにいたのは・・・
「あなた・・・
レオナルド・・・!」
絵筆を執って、身構えるアニス。
「画家のよしみで、声をかけただけよ。」
そう聞くと、アニスとて話を聞く気になった。
「かけてください。」
そう言うと、湯呑みを二つ持ってくる。
「お言葉に甘えて・・・」
休憩用のテーブルと、椅子が二つ。
そこにレオナルドは、かけてお茶を飲む。
「実は私・・・
陛下にあなたのことは、よくお聞きしていました。
「万能の天才」と呼ばれ・・・
医術、
生物学、
天文学、
芸術、
錬金術・・・
あらゆる分野でルネッサンスの巨匠と呼ばれたお一人と。」
「後世の人間が、評価してくれるのはうれしいのお。
実は・・・
神々も「人材不足」でトチ狂ったか、ハルカ博士やワシまで採用しおった!
腹いせに、「ギガス専用」の巨砲をつくってビビらせてやったわい!」
いたずら者のような顔をする、レオナルド。
「かつては、ワシも・・・
ボンビーな生活をしておってのお・・・」
レオナルドは、天井をながめていた・・・
レオナルド・ダヴィンチ・・・
彼はボンビーな生活だったようです・・・




