第2523話 汎神レオナルド
祭祀惑星エリュシオン・・・
ゴゴオオオオオオオオオオンッ!
「フハハハハハ!
どうですかな?
ギガス専用・携帯型神波動連発銃は!」
ヒゲを生やした老人の神が、笑った。
的が消滅している・・・
試射したギガスの一人が、絶句するほどの威力だ。
「う・・・
うーむ・・・
さすが人間時代、「万能の天才」と称された男よ・・・」
火神バルカンがうなる。
「まさか・・・
ここにいるのが「バルカン」だからか?
サムいぞ・・・」
工神ヘパイストスが、ジト目で見た。
「しかし・・・
そなた・・・
こんな陽キャだったのだな・・・
「暗黒邪神」だったころは、そんな感じではなかったのだが・・・」
「くくく・・・
こういう性格でなければ、やっておれんですわい!
それに・・・」
ニヤリと笑う「汎神レオナルド」。
「未だ、人間に身に留まってアホをしておる「後進」もおるそうで・・・
楽しくてたまりませんわい!」
「あの、頭脳は天才、思考はアホの「ファクトリア・ミケランジェロ」か。」
「さよう。」
バルカン神と、ヘパイストス神は同時に思った。
「あのアホに合わせるべきではない。」と・・・
人間たちも言うではないか・・・
「混ぜるな危険」と。
得てしてそういう場合は、たいていアホな化学反応が起こりえる。
「まあ・・・
そのアホも、自分の限界を感じたならば・・・
素直に「深淵の図書館」に頼るでしょうな。」
だが・・・
バルカン神とヘパイストス神は、やはり同時に思った。
「果たして、そうだろうか・・・」と・・・
あのジジイが!




