第2557話 特使識神ハルカ
そんな会議中・・・
そこに、科学者然とした女神が現れた。
エルフ系に見える。
「・・・ッ!
ちょ・・・
超魔王ガルアレート!?」
腕の覚えのある王たちは、構える。
そこで・・・
私たちのとった行動に、一部の王たちは驚く。
なぜなら・・・
私たちは、彼女・・・
「識神」ハルカに跪いていたからだ。
続いて、ラインハルト提督やヤン提督も・・・
「遅ればせながら」という感じで、跪く。
「これから、多くの苦難があります。
ゆえ・・・
私の昔の仕事の成果ですが。」
そう言うと、彼女は右手を振る。
すると、列席している者たち全てに記録装置が、出現する。
「これなるは・・・
超万能細胞のデータ。」
なにやら、私に目配せしてくる。
「信じるのです。
超万能細胞は・・・」
「あるんです。」
私は答えた。
「くくく・・・
人間の頃にかなわなかった夢・・・
叶いました。
これで、あなたたちは・・・
義手や義足を減らせるでしょう。」
なんだろう・・・
彼女は、何かを見据えているように見えるが・・・
「困難があるでしょう。
知識は・・・
科学は・・・
乗り越えるためにあります。」
そこで・・・
「あなたは・・・
ご自分の過ちを棚に上げてよく言うな。」
なぜか、布を被った「お化け」のような神がいた。
「いるんですよ・・・
人間にも、神々にも「自分の失敗をくりかえすな」という人にツッコむ無粋な人が。
ねえ?
メジェド神?」
「メジェド神」は、鋭い目でハルカ神を見ていた。
出たーッ!




