第2501話 レーザーパンダ部隊
ライテス家の警備員・レーザーパンダ。
基本的にレッサーパンダだが、凶悪なレーザーライフルを撃ちまくることから、そう呼ばれる。
彼らの一日は、朝食から始まる。
一族全体で、食事をして・・・
騎士服を簡略化した服を着る。
さらに、メイン武装のレーザーライフルを手に、それぞれの持ち場に着く。
ライテス邸正門前・・・
「おや、おはよう。」
出勤途中のエルフの技術者が声をかけた。
「おはようございます。
レイティス卿。」
「今日は、新型の魔法装置の調整でね。」
「お仕事ご苦労様です!」
びっと敬礼をする。
彼らは、凶悪な「番犬」とされるが、近所の人々とはフレンドリーだ。
「きょうも~
おいらは・・・
箱の中・・・」
ライテス邸の樹木を剪定している者もいる。
さらには・・・
「こ・・・
こわい・・・」
ガタガタと震えながら、地下墓所を警備する者も・・・
「フータ先輩、いいよなあ・・・
ご一族の秘書やってるから・・・」
「ああ・・・」
警備連中は、グチを言いつつ、「異常なし」と記録していく。
と、言うのも・・・
過去に、最強の「聖遺物」・・・
初代ライテスの遺骨の一部が盗まれ、悪用されたこともあったからだ。
ゆえに、厳重となっている。
「さて、後で監視カメラも見るぞ。」
「げッ!
肉眼で見て、映像でも見るのか!?」
勘弁してくれ!と、警備のレーザーパンダ。
そして、アルナスの執務室・・・
「・・・と、これが現在のお屋敷となります。」
フータが、記録を提出する。
「ご苦労。
もう、あんな厄介なことはごめんだからな。」
アルナスは、紅茶を飲んでうなずいた。
フータ君のモデルは、あのレッサーパンダです。




