第2486話 神族評議長代行
「やあ。」
議会神殿に、少年らしい神族が現れた。
「僕は、創造神族・ファルフィード。
暫定で、神族評議長代行を務めることになった。
よろしく。」
そこで・・・
「お・・・
お願いします!」
と、いきなり襲いかからんばかりの勢いですがったのは、オーディーン神だった。
だが・・・
「無礼者!
「神族」は「神族」の手で決着をつけてくれ!
なぜ、我々のような「創造神族」が出てきたと思ってる!」
シェス神が怒鳴った。
「ははは・・・
シェス様が怒鳴ってごめんね。
けど・・・」
ファルフィード神は、目をすっと細めた。
「五年後・・・
総選挙をして、「初代」が決まったら僕は帰るよ。」
議場は、ざわめいた。
議会神殿廊下・・・
「大変だったね君も。」
声をかけてきたのは、ファルフィード神だった。
「ええ。
「神」なんてガラじゃありませんし。」
私は答えた。
「しかし・・・」
ファルフィード神は、口許を抑える。
「ぷぷッ・・・」
「???」
なんだろうか。
親父ギャグをぶっかました記憶はないが。
「ゼウスから聞いたよ!
「あわれなニャンコ」だって!?
聞けば君・・・
神族と人間の連合艦隊を率いて、無双していたそうじゃない?」
「そ・・・
それは、仕事で・・・」
「まあ・・・
混沌神族や神族と違って、表に出ることの少ない僕ら創造神族も、それくらい「図太く」ならないとね。」
ファルフィード神は、少年らしく、けらけらと笑いながら歩いて行った。
しばらくは、彼に重要なことは任せられそうだ。
創造神族の一人です。




