第2482話 神々のお茶会
祭祀惑星エリュシオン・オリンポス山・・・
「どう?
ファクトリアとかいう変人は。」
どうみても幼女にしか見えない女神が、ゼウス神に尋ねる。
彼女は、タンクトップにオーバーオール・・・
長剣を背負い、腰まで伸びた赤い髪を持っている。
「あのアホは、科学神プロメテウスと猫神バステトを実験台にして、「不発」を繰りかえしておりますわい。」
「ははは!
あれって、あのクラスの科学導師でも充分なサンプルがなければ、再現できないからねえ・・・」
言うと、「幼女神」は「変」と書かれた湯呑みに入った紅茶を飲む。
「良いのですか?
神二人とアホ科学導師の暴走を止めずにおいて・・・」
「いいのいいの!」
「幼女神」は、けらけらと笑う。
「このことを知れば、人間からもクレームが入るでしょう・・・
どういうおつもりですか・・・
創造神王・聖鳳凰ルカ様・・・」
「幼女神」は、「聖鳳凰」のルカだった。
「キティルハルムの民ってば・・・
「不可能を想定の斜め下」で覆す連中だからね。
成功でも失敗でもいいのさ。
それよかゼウス。」
「はい。」
「ミリアム女王のこと・・・
残念だけど、あの返答は当然だね。」
そう。
「神帝」の座を蹴ったことだ。
「その役にふさわしいものほど、やりたがらないんだよね。」
さらに・・・
「笑ったのは・・・」
ゼウスがお茶を口に含んだタイミングで言う。
「「あわれなニャンコに、やらせるおつもりですか!」だって!」
「ぶほッ!」
ゼウスはむせる。
「どこが、「あわれなニャンコ」だよ!
図太いの間違いだよ!
ぶはははは!」
ルカ神は爆笑した。
久々のルカ神です。




