第250話 それは・・・
そこに、一人のエルフの科学導師の女性の姿が・・・
この人が、勇者ルミナリアと激闘を繰り広げたハルカ博士か・・・
「待っていたわ。
魔女エレノラの使い魔ノワールの末裔・・・
それに、最後の大帝の末裔・・・」
「はい。キティルハルム女王ミリアリア・キティルハルムです。」
「トラルティール科学長官アルナス・ライテスです。」
二人ともなぜか、ひざまずいていた。
これが、本当に世界を一度は滅ぼした「悪逆非道の科学導師」「邪悪な超魔王」なのか・・・
「変だにゃ。
すごいプレッシャーなのに、邪気がないにゃ。」
リケちゃんの言うとおりだ。
「失敗は、私が超魔王ガルアレートを開発終了した時、超魔王が「栄養とするもの」が、「負の気」だけではないと、気付かなかったことです。」
「どういうことですか?」
「そうか・・・
「意識」「魂」といったものも、「負の気」のカテゴリーに入る・・・
あなたは、恐らく・・・
このようすだと・・・
大方、古代種族・高霊族の怨念や魂を取り込んでしまったとみえる。」
高霊族だって!?
「そればかりではありません。
ミリアム女王・・・
あなたが、転生してきたころ・・・
私の中に、狂った情念を持つ霊が飛び込んできました。」
まさか・・・
まさか、あの男が・・・
「私の「エラー」それは、邪霊王アールヴ、邪霊将クレス、邪霊将ミキト・・・
その三人です。」
まさかのエラー!




