第2476話 実社会では・・・
リケ神殿・・・
恐竜娘や、神官・・・
機械天使らが、微妙な顔をした。
「リケ様・・・」
「わかってるにゃ・・・」
かなり脱力した表情で、ステラの顔を見てから私を見るリケ神。
「そうですね・・・
まあ・・・
組織となると面倒なのが・・・
「肩書はいかめしいが、無能者」と・・・
「能力は高いが、問題児すぎてアホ」の二種類です。
人間の実社会では、前のほうがはびこり・・・
あとのほうを、ほどよく使うことができずにおかしなことになります。」
「まさに、ファクトリア・ミケランジェロとはあとのほうの人間と言う訳だ。」
アスクレピオス神が言う。
「ええ。」
「ただのマッドサイエンティストならば、「苦労」はない・・・か。」
「そうです。
話に聞くところ・・・
リケ神の神酒をごくわずかに盗んだファクトリアが、研究に入ったとのこと・・・」
そこで・・・
どったんばったんッ!
みゅ~ッ!
な・・・
なんだこのウサギは!?
「「「・・・???」」」
なんだ?
やがて、脱兎さんが・・・
無数の記者を投網で引きずって連れてきた。
「みゅッ!」
そのまま、右前足で敬礼をする。
「ぐッ・・・
か・・・
解放しろ!
このウサギ風情が!」
「そうだッ!
人兎ならいざ知らず!
たかだかウサギがッ!」
どうやら、「マスゴミ」連中のようだ。
「ほほお・・・」
私は、脱兎さんを見た。
「この女王ミリアリア・イスレ・キティルハルム・・・
脱兎さんに命じます!
刑法、並び報道法において、「悪質報道者」を逮捕・拘束!
報道ギルドに、報告し・・・
ギルドマスターに、王命として調査に入るまで戒厳令を通達!」
「みゅッ!(かしこまりましてございます!)」
脱兎さんは、再び敬礼をした。
また出ました、脱兎さん。




