第2473話 神酒量産計画
「お二方の理論は・・・
極めて単純・・・
「選ばれた者」が、神にならぬのなら・・・
「人間」から「神」を生み出してやろうというワケにゃ?」
「「ぎくッ!」」
プロメテウス神と、バステト神は、図星を突かれた。
「そ・・・
そうにゃ・・・」
「でも、リケ様と陛下は・・・
神酒の管理には、厳しいにゃ。
監視カメラを仕掛けて・・・
さらに、神官と機械天使の交代でがっちり警備しているにゃ。」
「にゃーははは!
人類から「神」を輩出できれば・・・
うまくいけば、「神帝」を生み出せるし・・・
そこまでいかなくても、優秀な新たな「神」を生み出して、邪神への牽制になるにゃ!」
怪しさ核爆発級の、神をも恐れぬ研究である。
「そうだ。
それができそうな科学導師といえば、そなたしかおらん。」
プロメテウス神が、ニヤリと笑う。
「にゃ?
にゃーははは!
どうやら、プロメテウス様とあちしは、気が合うみたいにゃ!」
なんだか、理解不明な合成生物が入った蒸留器や、用途不明のガラクタやらが並んでいるのは、「神」とて理解不能である。
「時に・・・
この「水槽」の中の生物は・・・
なんだ?」
「にゃ。
クラゲとクラーケンを合成した・・・
「クラーゲン」にゃ!」
どーしようもなさすぎる。
「ま・・・
まあ・・・
味と効果を抑えるのは・・・
使いやすく・・・
かつ、暴走するヤツを出さぬためにゃ?」
「いかにも。」
ファクトリアの返答は、怪しすぎた。
プロメテウス:ここまで怪しい女だとは!




