表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2542/3270

第2464話 食えない狐

「はあ・・・

困ったモンです・・・

神々の世界にも、「希望を無視した配属」ってのがあったんですね・・・」


翼尾よくおは、「うーん・・・」とうなる。


「まあ・・・

この件は、父に言っておきましょう。

なにより、この「財宝セット」はおいしそうだ。」


箱を開け、小判型のもなかと宝石を模したゼリービーンズを見て、ほくほく顔の翼尾よくお


興味津々なのか、九本の尻尾が左右に振れている。


「リケ神・・・

あなたも、ワルですねえ・・・」


「そういう翼尾よくお様も、なかなかのものにゃ・・・」


「くくく・・・」


「にゃーははは!」


リケ神の一行は、顔を見合わせ・・・


「またやってるよ・・・」という表情をしている。


「さておき・・・」


翼尾よくおは、切り出す。


「せっかく来られたのです。

この稲荷町は、どうですか?」


「カオスにゃ。

けど・・・」


いままでの道中を思い出す。


「稲荷神と人間族が、見事なまでの共存をしているにゃ。

異種族・・・

異民族・・・

そういうので争うのが、馬鹿らしくなるくらいにゃ。」


「フフッ・・・

何代か前の祭主の手記で、キティルハルムでは「バナナのたたき売り」と称して、作り物のバナナを破壊して売るユニークな人もいるとか。

僕も、信じてみたくなりました。

「綺麗ごとを言う女王」という人を。」


翼尾よくおは、「食えない狐」さながらの笑みで微笑んだ。

またも、悪代官ごっこ・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ