第2461話 実際問題
キティルハルム王宮・王宮執務室・・・
「まったく・・・
冗談じゃない!」
私は、モニター画面に映ったゼウス神の顔を見た。
「私は・・・
前世から、「自身を持て」と言われ続けては、失敗し続けました。
だから、大きな仕事や自信のいる仕事はしたくないのですよ!」
「なんと自己肯定感のない女王よ!」
「はい。
自信がないと、「自信を持って」言えます。」
ゼウス神と、口論する私。
まったく・・・
「困りましたね・・・
「神帝ハラスメント」にも!」
「し・・・
神帝ハラスメント!?
人聞きの悪い!」
「あ~・・・
前世でもこうでした・・・
私・・・
「女王」で手いっぱいです!」
ただでさえ、斜め下の勘違いをされているのだ。
これ以上、「人の枠を越えた」仕事なんぞできるかッ!
そんなときだった。
「ゼ・・・
ゼウス様ッ!」
おや?
この声は、ヘルメス神だ。
「あ・・・
悪魔や冥界神の一堂が・・・
「ミリアム女王への神帝擁立反対」「自主性に任せる」との宣言を致しました!」
「な・・・
なんだと!?」
ゼウス神は絶句している。
「あやつら・・・
まさか・・・
リケ神から何か賄賂でももらったのか!?」
「私は知りません。
そうだとして・・・
彼女自身の行動です。
まさか・・・
罰しますか?
たがだか「惑星神」を。」
「まさか・・・
お主・・・」
そう。
私は「何もしていない。」
「昔から・・・
やりたくない人を、「神」としてスカウトされていますよね・・・
「神族」って・・・」
私は、ニヤリと笑う。
「猫」さながらに。
ミリアム:これ以上、何もいらんのです。




