第2460話 くだらぬ!だがそれがよい!
「さて・・・
方々は、土産を持ってきたようだ。
ゆえに・・・
会談を兼ねた宴を始めるぞ!」
サタンは、上機嫌で宣言した。
パンデモニウム・大広間・・・
「これは、つまらないものですが、お納めくださいにゃ。」
「悪そうな」顔でリケ神は、「財宝セット」をサタンに差し出す。
「リケ神・・・
「神」のくせに悪よのう。」
「そう言う、サタン閣下も超魔王だけあって、悪ですにゃ。」
「フハハハハハ!」
「にゃーははは!」
お決まりの「悪代官ごっこ」である。
「さて・・・
そなたの師・・・
ミリアム女王・・・
人間としては甘い。
甘すぎる!」
辛辣だ。
「しかし・・・
彼女の言う「誰も綺麗ごとを言うことがなくなれば、誰もが滅びる。」・・・
下らぬ!
だが、それがよい!
だからこそ・・・
あの「老害」扱いされていたオーディーン様さえ動かしたのだ。」
「意外に観る眼があるにゃ。」
「フハハハハハ!
力ずくで「綺麗ごと」を言える人間も、そうはいまい。
だが、それに失敗し・・・
破綻した者が、どれだけいることか。」
リケ神は、サタンを見た。
「お願いの義があるにゃ。」
頭を下げる。
「もし、ウチの陛下の「神」昇格・・・
神族投票があるなら・・・
「反対」票をお願いするにゃ!」
それを聞いた悪魔たちは・・・
「「「ブハハハ!!!」」」
一斉に笑い出した。
「もとよりその気よ!
悪魔族一堂・・・
最初からな!
あやつは、死んでからも人間である方がよい!
そうでなくてはおもしろくない!
あやつが望むなら、「神」になってもよいが・・・」
サタンは、ニヤリと笑う。
もはや、「悪代官ごっこ」は定番です。




