第2449話　オルゴデミウス

「この・・・ッ！

人間なんぞ・・・

おらぬ世界が・・・

神族なんぞ・・・

おらぬ世界が理想なのだあああああああッ！」

特大の爆発を食らったオルゴデミウス神は、さらに膨張していく！

要塞空母艦ヴィマーナ艦橋・・・

「いけません！

釈迦如来《ブッダ》よ！」

ヴィシュヌへ変身していた、釈迦如来《ブッダ》は、神波動閃熱砲《オーラエクストラキャノン》のトリガーを握る。

「神波動閃熱砲《オーラエクストラキャノン》・アグネアの矢・・・

発射！」

同じことを考えたであろう、神族艦隊から、無数の神波動閃熱砲《オーラエクストラキャノン》の一斉掃射が行われた。

「ムダよ！

ゆくゆくは・・・

混沌《カオス》神族さえ滅ぼし・・・

この私が・・・

唯一神となるのだ！」

しかも・・・

攻撃は一切、効いてはいないようだった。

オリンピアード艦橋・・・

「馬脚を露しおったな！

これでは・・・

かつての超魔王たちと変わらんではないか！」

ゼウス神が、ぎりっと歯噛みする。

「これは・・・

「神」であることを放棄してるにゃ！

「神」ならば・・・

人間に「信仰されることを放棄」されてはならないにゃ！

「神」ならば・・・

たとえ人間が逃げても・・・

踏み留まって戦うものにゃ！」

リケ神が、神波動《オーラ》を高める。

そして放つ！

「平和神の裁き(ピースフルメギド)！」

それも、無効化されてしまう！

そこへ・・・

「極大光輝火炎弾《グレイテストメテオ》！」

私が、無数の火炎弾をオルゴデミウス神に放つ！

「また貴様か！

綺麗ごとを並べるのかッ！

ミリアム女王！」

「私は、綺麗ごとを言う女王です！

神の一人・・・

人間の一人・・・

それすらも綺麗ごとを言わなくなれば・・・

宇宙は滅びます！

だから、私は綺麗ごとを言うのです！」