第2440話 女王の自己肯定感の持論
「人の上に立ち・・・
異なる意見をねじ伏せ・・・
さらには、神に抗う・・・
これが・・・
人間よ!
傲慢な女王よ!
それを自覚するか!?」
オルゴデミウス神が言ってくる。
「ふッ・・・
何を今さら・・・
そんな自覚がなくて・・・
「女王」なんぞという商売はやってられませんよ。」
私は、鼻で笑う。
ナキが、「鼻息で」笑っているが、とりあえず無視する。
あ。
ユニィに金属バットで殴られてる。
「な!?」
「自覚し、確固たる信念を持つ者は、「バカ」と言われても「オレにバカと言ってどーすんの?意味ねーじゃん」となります。
人間にもいるんですよ・・・
そうやって、相手に罵声を浴びせ、怒らせることも傷つけることもできず、自分がキレる人がね。」
「自己肯定感がないのか、きさまは!?」
私は、オルゴデミウス神の言葉にフッと笑う。
「そんな一ノワールにもならんもの・・・
私にしてみれば、そんなものは・・・
単なる「自信過剰」にしか見えません。
いきなり己の限界をいくつも、ブチ破ろうとして失敗したい人の戯言にしか感じませんね。
そういうモノは、今の限界をちょっと越えたところを、努力すればいいだけ。
繰り返していけば、高みに昇れるのです。
これを・・・」
私は、一気に言う。
「「身分相応」と言います。
過去の権力者は、生まれの身分であると勝手に解釈していましたが。」
「ええいッ!」
眼前の「オルゴデミウス神」が、神波動レーザーを乱れ撃ちしてくる。
だが、私は術を展開する。
それは・・・
「ぐはあああああああああああああああああッ!」
ことごとく、「本人」に返る!
「く・・・
空間を捻じ曲げて、この攻撃の的を私自身に変えたかッ!?」
「ええ。」
私は、ニヤリと笑う。
「猫」さながらに。
「バカ」にバカと言っても怒らせることはできません。




